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イボヨルトカゲの繁殖について 2018年09月30日 トカゲ コメント:0

Lepidophyma flavimaculatum  
Lepidophyma flavimaculatum 

 イボヨルトカゲは単為生殖且つ、胎生という特殊性癖の極みたいな生殖形態で「適当に飼ってればそのうち殖える」等と適当極まる雑な売り文句でその昔から売られていたが、その売り文句通りの生き物なら、現状にあって、毎シーズンの度ドイツから買ってくる必要があるのかは甚だ疑問である。でもなんか産んだので今日はその経過を。

Lepidophyma flavimaculatum 
今回出産した個体の二年前にうちに来た時の写真。正真の国内CBで今回うちで生まれた子は原資個体からのF2ということになる。この時で今回生まれた子供と比べて一回り大きいぐらい。 ここから二年で性成熟して、受胎できるようになる。この性成熟まで二年という数値は、今まであまりはっきりとしてこなかった数字ではないか。かなり寿命の長いトカゲらしいので、個人的にはもうちょっと時間がかかるものと漠然と思っていた。
  ケース  
親の飼育環境。 
床材はヤシガラと鹿沼土を適当に混ぜたものを使っている。本来ならば赤玉土を使うところであったが、セッティング時に丁度赤玉土を切らしていたために、その辺に有り余っていた鹿沼土を使うことになった。以来ずっと変更は無し。なぜなら面倒臭いから。まるで冷蔵庫の余り物のみで生きてきたみたいな人生である。前世であまりに徳の低い行いを重ねるとこういう目に合う。しかし自然とトビムシが湧いて、排泄物なんか二日もあれば消えてなくなる。物は言いようですよね。
 他に見ての通りウェットシェルターと写真では取り除いてあるが、薄いコルクバークを入れてある。肝心なのは二つの水入れで、一つは背の低い皿のようなやつ。、もう一つは背の高い容量のあるやつ。 このトカゲ、とにかく水切れに弱い。ケースから出して撮影スペースで照明を当てて写真を撮っていると、瞬く間に皮膚から水分が飛んでいき、粉が吹いたような様相になる。実際、飼育下でのイボヨルトカゲの死亡ランキングを作ったら、1位から7位までが枯死で、8位が肥満であろう。それほどまでにこのトカゲは渇きに弱い。なのでこの二つの水皿は保険のためのものだ。一つが干上がってももう一つ水を湛えていれば、まぁ大丈夫。たぶん。
 本種をアクアテラで飼育すればこの問題から脱却できるのではないかという意見も昔から聞くが、正直古い水がろ過されたとはいえいつまでも回り続けるのは好ましくないと思う。極まったヤドクケージのように底面にドレインを仕込んで常時供給された水が排出されるなら文句はないが。 それにアクアテラのような複雑なケージにすると本種は間違いなく予想もしなかったところに潜り込んで姿を消すであろう。奴らがとにかく陰性なのを忘れてはいけない。
  Lepidophyma flavimaculatum  
現状の生みの親の大きさはこのぐらい。この腹に3匹入っていた。本種はどうも妊娠しても、特別行動が変わらないという分かりにくさがある。妊娠して食欲が高まるわけで無し、バスキングするわけで無し、ホットスポットに温度を求めに来るわけで無し。万事においていつも通りのシェルターに籠りっ切りな生き方で、こっちとしては全くやり辛い。 
そもそも単為生殖で胎生ってのがおかしい。こちらの都合が介入する余地が無い。これが他のヤモリだのトカゲだの、あるいは蛇でも、クーリングさせてペアを一緒にしたら交尾して、そののちに産卵、そして孵化。実に分かり易い。道筋がはっきりしている。それに比べてイボヨルは腹の大きさしか当てにならない。 なので、古の時代から語り継がれる「適当に飼ってるとなんか殖える」が結局のところ正しい。実際、イボヨルを殖やした人に話を聞いても正直これ以上の話が出てこない。当初私はこの話に関して「なんて当てにならないんだ、何か他にあるだろう」などと憤っていたが、実際自分で飼育して殖えるまでを経験すると、もうこの「適当に飼ってるとなんか殖える」としか言えない、言いようがない。 
なので当方がイボヨルの繁殖にご提案できるソリューションは一通り経験したのにも関わらず「適当に飼ってるとなんか殖える」のみである。誠に申し訳ない。 
しかし時間的な目安としては「これ妊娠してるんじゃ?」と思ったのが7月中旬ぐらいである。普段より明らかに腹が膨れて皮膚が伸びる。6月に撮った写真を見返してみてもそんなに腹が膨れた感じはしないので、そこは間違いない。それに給餌の頻度が大体週一度でこんな太り方はするはずは無く、無事生まれた今となってはそこは分かり易かった。
  Lepidophyma flavimaculatum  
まぁ一つ何となく考えているのは、恐らくこのトカゲ、高温だと殖えないのではないか、ということ。 そもそも林床で朽木が土に還ってるような場所に潜っているトカゲなので、そんな高温になるとこにはいないし、実際妊娠してからホットスポットを設けても当たりに来る様子が一切無かったのは他の繁殖経験者とも話していて分かっているので、彼らに高温はそもそも不要であると考えている。具体的には25度以下が本種にとって適当で、いわゆる普通のトカゲ的な温度は本種をバテさせるだけではないか。実際、うちではエアコン管理で25度の室内で他に保温無しで管理している。とは言っても、こればっかりは自分でもう一度殖やして確かめたいところであるけど。
  Lepidophyma flavimaculatum  
生まれた直後の幼体。頭でっかちで非常にかわいらしい。しかし小さいので餌付けに苦労するかと思っていたが、潰したコオロギを口元に引っ付けたら、そのまま食い始めた。雑だわ、実に雑だわ。

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