あいつエウレプテスの話になると早口になるの気持ち悪いよな 2015年09月20日 妖精 コメント:0

Euleptes europaea

Euleptes europaea/オオギヤモリ

ヨーロッパのヤモリと聞いて、皆様は何を思い出されるでしょうか?ムーア?それともムーアカベヤモリ?或いはタレントラのモーリタニカ?多少ヤモリについて含蓄のある御仁であれば、ヘミダクのトルキカスやフラビなんかも挙がるかもしれません。しかしこれ以外になるとこれがなかなか難しい。灰色の亡霊メディオダクティルスなんかも一部とはいえ範疇ではありますが、おそらく彼らはヨーロッパと言うよりは中央アジアの住人と言った方が正しい。そう、ヨーロッパはことヤモリに関しては百花繚乱の趣漂うカナヘビや、種の花形が集う有尾類なんかと比べると全くの不毛地帯と断じて宜しいかと思われます。

Euleptes europaea

そんな中でこのオオギヤモリことエウレプテス・ユーロパエアの存在感たるや一体どうしたことでしょう。何しろ名前にヨーロッパと付いている。これぞ正にヨーロッパのヤモリ。THE・ヨーロッパヤモリの趣甚だしい。ヤモリ不毛地帯のヨーロッパで只一匹、一属一種の威光を纏って燦然と輝いている。外見こそイシヤモリののディプロダクティルスなんかは質感的に似てはいるけど、とんでもない、ディプロダクティルス如き歯牙にもかけぬこの高貴さ、一属一種の冠を戴くもののみが有する絶対的な存在感。正に孤高の一匹と呼ぶに相応しい。

Euleptes europaea/Corsica

Euleptes europaea/Corsica

この種を知って5年余り、管理人のヤモリ遍歴の中でもアリステリガー攻略後の最大の敵と言っても良かった。いやぁ長かった、本当に。実際最後まで妖精追っかけてるようなもので、商業流通も今まで皆無だったと思う。飼って殖やしている人も全くの聞かず知らず。今回も最初話が来てから2年ぐらいは取れた取らないって話が行ったり来たりで、全く気を揉んだ。
分布を見ると地中海沿岸にかけて結構広く分布はしているようだけど、例によって実際その場所に行って見れるかというと決してそんなわけでは無く、かなり環境を選ぶヤモリではあるらしい。日本では言えば、タワヤモリが正しく当てはまる。本種もタワと同じように海辺の岩場なんかで見られるようで、ARKiveではそれこそ磯での本種の写真が見れる。(まぁあれは作り写真だと思うが)逆にいるところには結構な密度で生息しているようで、空き地の廃屋のような場所で3桁の本種が犇めいていたという話もある。


Euleptes europaea/Sardegna

Euleptes europaea/Sardegna

実際手に取ると「何でこんなもんが欲しかったんだ私は」ってなるようなヤモリだけども、こんなもんに人生の五分の一ぐらい突っ込むような人間も世の中にはいるんですよって話です。カルキデスの変なのに夢中になっている人に餌用ヤモリの誹りを受けたのは全くの不本意ですね、遺憾の意を表明します。

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