古色蒼然 2015年05月21日 トカゲ コメント:0

Xenosaurus platycep

Xenosaurus platyceps/ヒラタコブトカゲ

中米に産するトカゲの内で、陽の気を灯す筆頭がクテノサウラことトゲオイグアナであれば、反対に陰の気を宿すのがこのキセノサウラことコブトカゲ連中である。
その姿は古色蒼然という言葉がこれ程までにその姿を端的に表す言葉は無いであろうと思えるほど、恐竜をノアの箱舟に乗りそびれて滅んだと信じられていた時代に想像された古の竜そのもので、全長で30㎝は超えることは無いにも拘らず、孤高で異様な存在感を放つ。
このトカゲ、パーツの一つ一つを見る限りではそんなに特筆すべき点は無いのにも関わらず、その全体を見通すと今までなんの魅力も放たなかった部位の一つ一つが完璧に噛み合って「こういうのが良いんだろう?」とばかりに迫って来る。それは磨かれてもいないし洗練されてもいないけど、まるで宝石が原石の時点でのみ放つ、野卑で雑多な輝きを結晶化したようである。爬虫類でしかありえない悪しき、邪な輝き。

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