もう一つの巨人 2013年05月22日 Tarentola コメント:0

カーボベルデ
カーボベルデ共和国は、大きく分けると二つの諸島によって成っている。
上の方のバルラヴェント諸島と、下の方のソタヴェント諸島。
バルラヴェント諸島

この内、この国の固有種であるギガスカベヤモリが産するのは、現状では上のバルラヴェント諸島のラソ島(Razo)のみ。
しかし、このすぐ隣のブランコ島(Branco)には、このヤモリ唯一の亜種が産する。

Tarentola gigas brancoensis

Tarentola gigas brancoensis

ブランコカベヤモリと言ったらいいのか。ギガスカベヤモリ唯一の亜種、カーボベルデのもう一種の巨人。
本家ギガス・ギガスと比べるとサイズは一回り小さく、何やら背面の鱗の配列と数、足先の比率に差異が出るらしい。
とりあえずケースに移す際に少しだけ触ったが、本家ギガスと比べると肌触りが滑らかなに感じられた。様な気がする。

先日のイベントでデリカップの山を漁ってたら、ふっと掴んだカップにブランコカベヤモリってあって、最初眼を疑って、確認後は血の気が引いた。ブランコエンシス?ブランコエンシス!?アホか、そんなわけないだろう。それまでブランコエンシスはカーボベルデの切手の絵柄でしか認識してなかったから、現地のあまり芳しくない環境保全状況からも考えて、私はほとんどこのヤモリを半絶滅のカテゴリで勘定していたのだ。そのヤモリにアフリカもユーラシアも飛び越えていきなり池袋で邂逅するのだから世の中は何があるのか分からない。いや分かるかそんなもん。

今回のこれはドイツの仕業らしいが、毎度あちらの気の毒な連中の仕事には最早趣味を通り越して、ただ凄絶な暗い熱を感じる。
なんでこんな絶海の孤島の国の、更に更に小さな島のヤモリをとっ捕まえてきて、更に殖やして売れるのか。
もうレアとかそういうもんじゃない。狂気じみた凄絶な事実だ。

Tarentola gigas brancoensis

比較のためにブランコエンシスの全身。

Tarentola gigas

そんでこっちがギガス・ギガス。

まぁ、外見パッと見ではわからんよな。
しかし私は満足の只中にいます。これでいい。

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